【豊中市】新感覚イベント! 2024年3月31日に解体1日前のビルをあますところなく楽しめる「あゐのを祭」が開催中!
豊中市庄内西町にある「協同ビル」をご存じでしょうか?「協同ビル」は、阪急宝塚線「庄内」駅から徒歩約2分の場所にあり、「西本町商店会 夢通り」入口に位置しています。「協同ビル」は老朽化のため、2024年4月1日(月)に解体工事が始まります。解体に伴い、解体前のビルを称えるイベント「あゐのを祭」が3月30日(土)と31日(日)に無料で開催されます。このイベントでは、ビルの壁面や部屋、ポスト、トイレなど、ビルのほとんどのスペースを利用して、大学生や庄内で事業をされている方がお店を出店したり、アート作品の展示したりするなど、見どころが盛りだくさんなんです。イベントの主催者であり、庄内西町にあるカレーサンド屋「だらだらするだら?」のオーナーで、また大阪大学の学生でもある陣内巧さんにお話を伺いました。
このお祭りについては、建物の建設前には「地鎮祭」が行われるのに対して、建物解体前にもこれまでの建物の功績をたたえるお祭りがあってもいいのではないかという思いがきっかけで、企画されたそうです。
陣内さんの企画に賛同された方々が集まって、ビルには様々なお店やアートが展開されています。ビル正面には、着られなくなって大量廃棄された洋服をつないで、ビルを覆うツタの葉に見立てて「服ツタ」として飾られています。とても印象的で通りを歩いてる方々の目に留まり、じっくり見上げていました。ビルの入り口付近には、陣内さんのカレーサンド屋さんやハンドメイドショップ、誰かの大切にしていた本を紹介文のみを読んで選び自分の紹介文付きの中身が隠された本と交換する「つながる文庫」、「似顔絵」などがあります。似顔絵を描いてくれる作家さんは大阪芸術大学在学中の山本夕鶴さんです。
山本さんは高校時代にコロナ禍で家から出られない生活が続いていた時に、SNSで顔写真を使われている人の似顔絵を描いて送ったところ、あまりにも好評だったため、似顔絵を続けることに決めたそうです。特徴を捉えた味のある優しいテイストの似顔絵は、お客さんから「SNSのアイコンに使いたい」というお声をたくさんいただいているそうです。階を上がっていくと、学生さんとのトークが楽しい「ヒトツナギカフェ」や、
はやりのシーシャが楽しめて、何時間でも2000円で飲み放題の「廃ビル シーシャ&Bar」や、
アート作品の部屋、以前どこかの会社があった痕跡のある部屋など、普段では絶対に味わえない空間を楽しむことができますよ!
うってかわって、地下に向かう階段はお昼間でもちょっぴり怖いおどろおどろしい雰囲気も感じられますね。地下のトイレでは、アート作品が展示されていますが、このビルのシチュエーションにマッチしています。ビル内は撮影OKなので、ムービーを撮りながら探検してもおもしろいですね。ビルの敷地内にある「喫茶水車」は、1月に閉店しましたが、「スナック水車」として、オールナイト&ノンストップで3月31日(日)の深夜12時まで営業されます。お店の詳しい内容などは「あゐのを祭」のインスタグラムでチェックすることができますよ。普段よく通る道で新しい建築が始まると、以前そこにあった建物が何だったか思い出せないことってありますよね。この機会にビルの歴史や参加者皆さんの熱い思いが感じられる新感覚のお祭りに参加してみませんか?
★じんないじゃないじんのうち さん、情報提供ありがとうございました★
「協同ビル」はこちら↓